「
はじめてのお遍路さん 煩悩、ぞろ目…「88」を巡る謎、今も」
今回のお遍路のための遠征(2月20日~3月1日)で、札所(霊場)24番から37番までを打った。【
四国お遍路[高知県]】(修業の道場)のリンク先で高知県の札所(霊場)全ての位置関係が分かるようにしています。
下記のリンク日程をクリックするとお遍路実績ページに移行します。
1日目(
2/21):29番国分寺・30番善楽寺
2日目(
2/22):31番竹林寺・32番禅師峰寺・33番雪蹊寺
3日目(
2/23):34番種間寺・35番清滝寺・36番青龍寺
4日目(
2/24):36番~37番58kmの中間点で泊。
5日目(
2/25):37番岩本寺
6日目(
2/26):24番最御崎寺・25番津照寺・26番金剛頂寺
7日目(
2/27):27番神峯寺
8日目(
2/28):28番大日寺
この変則的なお遍路設定は初日(2月20日)に「
ルーツ(吉村虎太郎)を訪ねて」を行い、最終日前日(2月28日)の28番札所(大日寺)を打ち終え泊まった宿屋から高知空港まで直接6kmを歩いたためである。
以上、延べ約220kmを歩いたことになる。
【
今回のお遍路で最も感じた事】
◆2/24と
2/27の【出会い】でも書いた通り、がんで亡くなった78歳の方と今回お遍路で出会った10周目のAさん(79歳)の違いは何だろうかと考えさせられた。さらにAさん曰く、“お遍路中にポックリ亡くなっても何の迷いもない”と。確かに般若心経の通りである。又、後続のお遍路さんが倒れているお遍路さんを必ずや見つけてくれるだろう。
◆土佐(高知県)は過去に何度も大地震に遭っている。室戸岬から高知市に向かう途中の延々と続く海岸沿線は、過去に何度も津波に襲われている。お遍路道の多くはその海岸沿線にあり、至る所に標高が示され、目安となる標高10m以下の所は必ず高台へ逃げる道案内の矢印が付いていた。
【
Aさんからの返事】
25番津照寺から28番大日寺にかけて抜きつ抜かれつした、歩きお遍路10周目のAさん(昭和6年生れ)から貰った返事(手紙)の一部を紹介します。
“3月25日88番から1番へと打戻り、80歳・10周回目の完結で、所要35日間。今、自らの心の奥を浸す充実感とその歓びに浸っています。
(中略)
あえて言えば、私は道中での人との出会い、大宇宙の中の極微の存在として、生かされて在る小さな人間としての自己認識、その存在への感謝、寒風、烈風、日射、豪風雨への身一つで立ち向かう充実感、こんな生ま身の体験を不能にした文明への反省等々の為に歩いているゾと言い切ります。
(中略)
私は筋力をきたえ直して来年もと思う心が強いです。合掌
3月27日A”
正に歩きお遍路の達人の極み。お遍路の始めでこのような先達に会えたのは、有り難きかな!
四国歩きお遍路(その1)】[高知県]計画
次回お遍路では徳島県(発心の道場)の1番~23番(約150km)を4月17日~22日(6日間)に打つ計画。
四国歩きお遍路(その2)[徳島県]計画