小生より6歳年上の従兄弟(いとこ)が悪性リンパ腫のため1ヶ月という短期間で亡くなり、通夜(11/21)出席のために南大沢(調布から相模原線)に出掛けた。小生と同じく孫7人だから寂しい通夜でなかったのは救いである。
悪性リンパ腫といえば、免疫力が落ちた時に発症しやすいことは知られているので、歳を取ると免疫力の向上に心がけたい。
それでは、どういうときに悪性リンパ腫を疑うのか、【
悪性リンパ腫の診断】(金沢大学 血液内科・呼吸器内科)より、参考にさせていただいた。
【診断のために必要な検査】はリンク先をご覧下さい。
悪性リンパ腫は、自然増悪する速度によって3つのパターンに分類できる。低侵襲性の腫瘍は年単位でゆっくりと増殖する。一方侵襲性の腫瘍では月単位で、高侵襲性の腫瘍では週単位で増殖する。そのため侵襲性または高侵襲性の腫瘍では、早急に診断をつける必要がある。
リンパ節*(主なリンパ節)が痛みを伴わず、最大径で1.5cm以上に腫大したときには、悪性リンパ腫を疑う必要がある。短期間の間にリンパ節の大きさが増大したり、リンパ節の数が増加したり、発熱・体重減少・盗汗などの症状やLDH値の上昇を伴うときは、侵襲性または高侵襲性の腫瘍を疑う必要がある。低侵襲性の腫瘍では、数ヶ月から数年リンパ節の大きさに変化がみられないことや、症状を伴わないことがあるため注意が必要です。
1.5cm未満のリンパ節であっても、複数領域にリンパ節腫脹があるときや、一領域でもリンパ節が集簇しているときには、悪性リンパ腫を疑う必要がある。また、リンパ節腫脹がなくても、発熱が持続し、全身状態が徐々に悪化し、汎血球減少や肝障害進行するようであれば、リンパ腫に伴う血球貪食症候群を疑うことが重要です。血管内リンパ腫では、発熱、中枢神経症状、肝障害、呼吸不全などリンパ腫とは想像しない症状で発症することがある。不明熱などとされ診断が付かないときは念頭に置くべきです。
悪性リンパ腫は、約3分の1の症例で、リンパ節以外の臓器から発症する。これを節外性リンパ腫と呼ぶ。上咽頭、副鼻腔、胃が節外臓器として頻度が高いものの、希少な部位も含めると、ほぼ全身の臓器から発症する。
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リンパ節とは哺乳類の免疫器官のひとつである。全身から組織液を回収して静脈に戻すリンパ管系の途中に位置し組織内に進入、あるいは生じた非自己異物が血管系に入り込んで全身に循環してしまう前にチェックし免疫応答を発動して食い止める関所のような機能を持つ。
人体におけるリンパ系 リンパ節は小さな黒丸で示されている。
「
リンパ節」(ウィキペディア)より
〔関連情報〕
「
がんになりやすい人となりにくい人」
「
悪性リンパ腫から健康を取り戻した人の話」