雪の大谷が開通した翌18日に雷鳥沢でスノーボーダー等3人が雪崩に遭った。前日は吹雪だったため、新雪が40~50cm積もっていたそうで、表層雪崩のようだ。地上でも季節外れの雪のニュースが全国から届いている。これから5月連休に向かうが、このような状況の時は、登山も気をつけたいものである。
小生は、13年前のGWに雷鳥平で幕営し、立山や奥大日岳を登ったので「
(5月連休の立山山行(1994.4.30~5.5)」)、気になるニュースであり朝日新聞を引用させていただいた。
「雪崩で1人死亡2人けが、立山」07年04月18日朝日新聞によれば、
18日午後0時半ごろ、富山県立山町芦峅寺の北アルプス・雷鳥沢(標高2700メートル付近)で雪崩が発生し、「スキーやスノーボードで滑っていた人が巻き込まれた」と110番通報があった。県消防防災ヘリコプターと県警山岳警備隊員が現場に向かい、3人を救出したが、スノーボードをしていた1人(34歳)が窒息して死亡、スキーの2人(65歳)がけが(骨折等)をした。
県警の調べなどによると、雪崩は幅100~150m、長さ300~400mにわたって発生。当時、現場周辺に山スキーやスノーボードを楽しむ3グループの計十数人がいたが、3人が巻き込まれたという。
近くの山小屋関係者によると、当時の天候は曇りで風もなく、気温は零下1~2度とこの時期にしては暖かかった。前日の17日は一日中吹雪だったため、新雪が40~50cm積もっていたという。
けがをした人は18日夕、搬送先の病院で記者会見し「前方で雪崩が起き出したので逃げようとした時、10~20m上から表層が滑り落ちてきて巻き込まれた。手を伸ばしたら、手首より上が外に出た。呼吸が出来るよう口の前だけ雪をどけて声を出した」と話した。
現場は立山観光の拠点となる室堂(標高2450m)から徒歩で2時間ほど。富山県から室堂を経由して長野県側に抜ける立山黒部アルペンルートは、17日に全線開通したばかりだった。
雷鳥沢雪崩跡:
18日発生した立山の大規模雪崩。翌日に写した現場。氷板の上の雪積が面発生雪崩という形で発生したと思われる。