安倍内閣メルマガ(第27号 2007/04/26-05/03)/[この人に聞きたい]より歌手の倖田來未(
プロフィール)さんの記事です。いじめにあった経験を記事にしており、これからの人に参考になると思って、引用させていただいた。
こんにちは。倖田來未です。
実は私も、小学生のときと中学生のときと2回、いじめられた時期がありました。当時は女の子の中では順番に標的にされるみたいな感じで、昨日まで普通だったのにいきなり無視されたり、気付いたら消しゴムがなかったり--。今思うと些細なことだったのかもしれないですが、そのころは10数年生きてきての世界がすべてだから、何やってても面白くないし、本当に辛かったですね。
子供のころから歌手が夢だったので、小学校3年生はちょうどオーディションを受け始めたくらいだったのですが、「私は歌手になるからいじめられてもいいや」とは思えませんでした。助けられたのは、夢じゃなくて、何人かがかけてくれた声でした。「一緒にかえろうか」といったその一言があるのと無いのでは全然違いました。
いじめられている子を見たときに、「正義の味方」みたいにかっこいいことをしようという気持ちじゃなくていいと思うんです。一言声をかけてあげるとか、小さいことで本当に違うと思います。
私もそのときは親にも言えないし、やっぱり溜め込んじゃって、吐き出せなくて思い詰めてました。でも一人だけでいい、自分の気持ちを素直に話せる人、親友と呼べる人、家族と呼べる人に辛い思いを、もう泣いて泣いて泣いてすっきりするぐらい気持ちをすべて話して、吐き出してほしいと思います。
人はそれぞれ意味があって生まれてきたんだと思うし、それぞれに個性があります。素敵な笑顔や、優しさや、独特の感性をもってたり、その可能性に気付いてない子が多いんじゃないかなって思います。
私も本当に普通の京都の子供だったので、例えば今、いじめられている子にも乗り越えれば未来があるよって、心から伝えたいです。逆にいじめてる子にも、そんなことをしている間に自分の可能性をつぶしてしまっているって気づいて欲しいですね。他にすることあるでしょって、「自分のやりたいことは何なのかな」ってもう一回考え直してくれたらなと思います。
私も辛い時期もありましたけど、時間をかけて努力をしていけばいつか夢はつかめるということを伝えたいです。