3月12日の
ためしてガッテンで「★突然の激痛!かくれ胆石1000万人の真実」を取り上げていた。
大概の人は自分に胆石があるのに気づいていない(胆石が胆のうの中にあるだけでは痛みはない)。胆石が眠りから目を覚ました(固形化した胆石が出ようとして小さな管に詰まった)時に、猛烈な痛みを伴なう。胃炎として看過されるから要注意。関連して急性水炎を起こしていることもある。
事例紹介では、65歳の女性が突然猛烈な痛み(陣痛以上の痛み)を感じたが、医者からは胃炎と診断された。直近で健康診断でX線に異常なしの診断という。X線撮影で分からないのは、通常のX線撮影は胸部の撮影だから、肝臓の下にある胆のうは映らないというだけでもなさそうだ。
胆石の実体は(腎臓結石の実体であるカルシウムとは違い)胆汁の固形(コレステロール)だから胆のうをX線撮影したとしても映りにくいのだそうだ。エコー検査ならよくわかる。
食事によって胆石の出来やすさがある。即ち実験により
全く脂質をとってなかった人の方に胆石ができることが分かった。胆汁は脂質のある消化のために胆のうから放出されることからその理屈が分かる。
脂質のない食事では胆のうの中の胆汁が出る幕がないため、胆汁が胆のうの中に残りっぱなしとなり濃縮され胆石へと変化していく。また、同様の理由で朝食を食べない人も胆石が出来やすい(夕食後12時間何も食べない人は、石ができるリスクがおよそ1.3倍高まるそうだ)。
実験の映像で、脂質のたっぷり入った卵を食べた時の消化で胆のうが収縮し胆汁がでている状況が紹介されていた。すなわち、胆汁は胆のうの中で固まる前に放出させることが重要となってくる。要は、バランスのとれた食事を摂ることが重要という常識的な結論である。
どういう人が胆石の病気になりやすいか。(以下の一つだけではなりにくいという)
女性(疫学的に男性の2〜3倍)、肥満、家族歴、便秘(腸の働きが悪い即ち関連する胆のうの働きも悪いという傾向がある)、テレビをよく見る人(運動不足の例え。アメリカで行われた45000人以上を対象にした大規模調査の結果で判明した、胆石の意外な原因がこれ。
テレビを週40時間以上見る人は6時間以下の人に比べ胆石へのリスクは3倍になるのだそうだ。)
胆のうがんは年間17,000人がかかるが、胆石があると邪魔するので見つけにくい。胆のうがんの生存率は、1期で90%、2期で45%、3期で20%、4期で7%。即ち早期発見の場合は助かる確率が高い。