有名なサクラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会という名称のバルセロナにあるカトリックのバシリカ)の現況と共に、いつものMMさんから送られてきた記事を掲載させていただいた。小生はサクラダ・ファミリアを訪れたことはないが、今年1月8日に長女一家と行った「
平和なワールドスクエア」(東部ワールドスクエア)で同ミニチュアを見たので、建築家ガウディの思いとそれを継承する人達の強い思い(絆)を肌で感じるために一度は行って見たい所だ。
1926年ガウディの死後、もはや忠実にガウディの構想通りとはならないこの建築物の建造を続けるべきかという議論があったが、職人による伝承や大まかな外観のデッサンなど残されたわずかな資料を元に、時代毎の建築家がガウディの設計構想を推測するといった形で現在も建設が行われている。
サクラダ・ファミリアは、1882年に着工し、ガウディ没後100周年の2026年に完成予定というから工事期間は実に144年になる。日本でいえば、明治元年が1868年だから、明治14年に工事が始まり、今も工事中ということになる。正に人類のロマンである。最近は入場料収入が増えて、工事完成までの費用に目処がついているそうだ。サクラダ・ファミリアの完成は、入場者を含めて人類が待ち望んでいる。2026年まで長生きしたいものだ。

サクラダファミリア教会
完成予想図
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建築家ガウディの設計として名を馳せています、バルセロナにある世界遺産、「サクラダ・ファミリア」を良い条件で見学してくることができました。「良い条件」とは、現地ガイドさん(皇太子妃時代の美智子さまをガイドされた経験のある女性の方)のサジェスションで、私たちのツアーが、その日の一番目の入場者であり、ガラ空きのサクラダ・ファミリアの内部をゆっくりと見学できたことでした。入場開始時間は朝の9時ですから、ホテルを8時半にバスで出発するだけで達成できていましたので、これから行かれる方のご参考にしていただければと思います。
・・というのも、私たちが見学を終えて外に出た頃には、入場するのに長蛇の列ができていて、入場も大変そうだし、内部見学もごった煮のように込み合っている様子が見えたからです。調べてみると、昨年のローマ法王のミサ以来、入場者が飛躍的に増加し(
添付2、3)、今年の入場者予想は、年間320万人と言われている(
添付4)ということで、即ち一日約1万人近い入場者といえば、さすが大きな建築物といってもこの人数では、込み合ってしまうのは必須です。
サクラダ・ファミリアの映像は国内のテレビ等で頻繁に紹介されていますが、高い塔をクレーンで工事しているという外観の建築物の姿が目に焼き付いていて、私たちが建物に近づいていった時の印象もその様なものでした。ところが中に入って、外観からは予想できない広い芸術的な空間、柱に感激しました。この内部の整備は、昨年11月7日にローマ法王のミサのタイミングに間に合わせるように、突貫工事が施され、その以前は内部は工事現場といった様相だったものが、ガラリときれいに整備され、私たちもそこに足を踏み入れることができたということでした。
ガイドさんが25年前にガイドという職業に就いた時には、サクラダ・ファミリアの完成まで、まだ150年位かかると言われていたそうですが、それが数年前にはあと30年位で完成と言われるようになっていたというお話を聞きました。そもそもこのサクラダ・ファミリアという建築物は、民間で企画されたものであり、カトリック教会の後ろ盾もなく、工事は全て民間の寄付に頼っていたので、お金の集まりも十分でなく、工事も遅々として進まなかったのが、近年は入場料収入で工事費等が賄えるようになり、完成までの期間予想が早まっているようです。入場料は約14ユーロ/人ですから、年間入場者数を320万人とすると、年間4480万ユーロとなり、完成までに必要な経費といわれる残り約3000万ユーロは、実に現実的に達成可能な金額になっているようです(
添付4)。
現在、外部に工事中の塔は、キリストの12使徒を表わし、高さは100メートル前後ですが、今後真ん中にキリストを表わす170メートルの主塔、及びその周りに4本のマリアさまを表わす塔の工事が予定されています。それができると今の外観とは大分異なってみえることになりそうです。ただ、内部の写真をご覧になっていただいてお分かりになりますように、塔は建築物の外部に飾りのように建てられ、それが内部の空間につながるというものではないということに気がつかれると思います。
広い内部空間には、多くの石柱が見られますが、これらはまさにガウディの設計であり、石柱により30トンから300トンの荷重を負わせているということで、真ん中のキリストを表わす位置には、4本の300トンの荷重を負わせる石柱が配置されています。現地の教会の地下にある博物館でガウディの残した設計図を探してみましたが、見当たらなかったので、ガイドさんに質問してみました。昔は存在していたそうですが、火事などで消失してしまったけれど、アトリエに多数の建築物モデルが残されていたので、後世の人が、そのモデルを忠実になぞって工事を進めているということでした。
外壁には、数多くの新約聖書の物語が彫刻として作られています。私は入場口のそばにある、ヘデロ大王による幼児虐殺の難をロバに乗ってエジプトに逃れるキリスト一家の彫刻が印象に残りました(
添付1)。ただ、今でこそローマ法王によって、正式なカトリック教会の仲間入りをしたものの、この建造物の計画当初は教会というものではなく、つまるところ、ガウディの建築家として、好き放題な芸術の対象であったような感じであり、聖書物語も他の「厳粛な」カトリック教会のものとはずいぶん雰囲気が違うと感じられました。ちなみに、プロテスタントの教会には、このような像は一切ありません。
2011年11月1日(火)
MM

サクラダファミリア教会
外観は65%完成状態工事中

サクラダファミリア教会
ローマ法王ミサ後に整備された内部

サクラダファミリア教会
広い内部空間と主塔予定地の下の天井

サクラダファミリア教会
ゴルゴタの丘のイエスと十字架

サクラダファミリア教会
ヘデロ大王による幼児虐殺の難をロバに乗ってエジプトに逃れるキリスト一家
(
添付1)
添付1
幼児虐殺幼児虐殺は新約聖書の『マタイによる福音書』2章16節~18節にあらわれるエピソードで、新しい王(イエス・キリストのこと)がベツレヘム(ベトレヘム)に生まれたと聞いて怯えたユダヤの支配者ヘロデ大王がベツレヘムで2歳以下の男児を全て殺害させたとされる出来事。
キリスト教では伝統的にこの幼児たちをイエスのために命を落とした最初の殉教者(致命者)であるとみなしてきた。伝統的教会では彼らを聖人とし、カトリック教会では「幼子殉教者」(おさなごじゅんきょうしゃ)、正教会に属する日本ハリストス正教会では「聖嬰児」(せいえいじ)と呼ぶ。カトリックでの記念日は12月28日、正教会での記憶日は12月29日。
マタイ福音書によれば、ヘロデ大王は星を見て救い主の誕生を知り、拝もうとやってきた東方の三博士たちから「新しい王」の話を聞いた。王は自分の地位を脅かされることを恐れ、いっそ殺してしまおうと考えた。そこでベツレヘムで2歳以下のすべての男子を殺害するよう命じ、実行させた。これはエレミヤ書31章15節にある「ラマで声が聞こえる。すすり泣きとうめき声が……」という預言の成就であるとマタイ福音書は書く。イエスの両親ヨセフとマリアはお告げでこの危機を知り、エジプトに逃れたためイエスの殺害を免れた。
添付2
ガウディのサグラダ・ファミリア、ローマ法王が正式に教会に認定【2010年11月8日 AFP】ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、83)は7日、スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のバルセロナ(Barcelona)で、カタルーニャの建築家
アントニ・ガウディ(wikipedia)の代表作、サグラダ・ファミリアを正式に教会と認定する聖別のミサを行った。
サグラダ・ファミリアの大聖堂で神父や司教ら6500人が参列して行われた聖別ミサでは、800人の聖歌隊による歌声が響き渡るなか、法王が聖堂に聖水を注ぎ、同教会は着工から128年目にして法王庁が認定する上位の教会「バシリカ」となった。バルセロナ市内では、法王の車列が通るサグラダ・ファミリアに向かう通りは、法王を歓迎する多数の市民で埋め尽くされた。
現在も建築が続くサグラダ・ファミリアは、先頭に十字架を抱いた高さ170メートルの主塔を含む塔10本の建設が残っており、完成までには少なくとも15年は要するとみられている。
添付3
サグラダ・ファミリア入場者数が20%増加!しばらく不況で観光客が若干減っていましたが、バルセロナは再び人気となってきました。不況の前も多い時がありましたが、そのとき以上の混み具合でしょうか。サグラダ・ファミリアも、周辺の住民が抗議運動などを起こすほどになっています。・・と思っていたら、先日新聞記事で数字が出ていましたので紹介します。
2010年の1-5月と比較すると、2011年同時期のサグラダ・ファミリアへの入場者数は20%アップとなっています。バルセロナのホテル宿泊などを比較すると、バルセロナは全体に去年より混んでいますが、特に大きなきっかけとなったのが、去年11月7日のローマ法王の訪問です。ミサの様子が全世界で報道もされ、これ以降、異常な人気が続いています。
2011年7月23日 新聞 La Vanguardiaより。
添付4
サクラダ・ダミリア完成まであと何年・・・?スペイン・バルセロナにあるサグラダ・ファミリアが、あと15〜17年で建設工事が完了することが、教会理事ホアン氏によって発表された。サグラダ・ファミリアは1882年に着工、建築家アントニオ・ガウディが人生を注いだとされている偉大な建築物だ。
サグラダ・ファミリアの完成までに必要な経費は残り約3000万ユーロ。内訳としては、2110万ユーロが基本建築費用、700万ユーロが構造物、300万ユーロが物品代だそうで、それらは寄付等の収入でまかなうこととなる。建設完了まであと300年はかかるといわれていたが、資金繰りが上手くいっているようで予定がかなり早まった。
サグラダ・ファミリアの今年の来場者数は約320万人と予想され、完成後の来場者はさらに増えると期待されている。15〜17年の間に何が起こるかわからない世の中だが、今回の発表通り平和に完成していることを願うばかり。
2011年9月21日