「脳卒中・心筋梗塞、未婚の方が高死亡率ー夫婦は互いに体調気遣う」[060225]朝日新聞によれば、
「結婚している人より未婚の人の方が、脳卒中や心筋梗塞で亡くなる可能性が高い−そんな傾向があることが分かった。同省は『配偶者の存在が食生活のバランスや精神面のケアにプラスに働いていることに加え、夫婦で互いの体調の異変に気付きやすく、早期受診につながりやすいためではないか』と分析している。」という。
「毎年実施している人口動態統計などをもとに分析した。厚労省は生活習慣病対策を今後の施策の柱に掲げていることもあり、死亡原因でがんに次ぐ心疾患(2位)と、くも膜下出血など(「くも膜下出血などの予備知識」)の脳血管疾患(3位)について調べた。
年齢構成のばらつきを調整したうえで人口10万人当りの死亡率(00年)を『配偶者の有無』で比べたところ、心疾患で亡くなった人は、配偶者がいる男性の90.6人に対し、未婚者は257.1人、妻と死別した人は158.4人、離別者271.7人だった。女性も有配偶者の死亡者46.2人に対し、未婚者131.4人、死別者83.6人、離別者94.9人。この傾向は脳血管疾患でも同じだった。」
統計値をながめると、女性の方が配偶者の有無の影響を受けることは少ないことがわかる。
また、男性、女性とも、配偶者のいる場合の数と、未婚者、死別者の場合の数の割合を比較するとほぼ同じであるが、離別者(離婚者等)の場合の数の割合については、女性の方が死亡割合がかなり低いのが分かる。
いずれの場合も、滋養などの生活力は、女性の方が男性より勝ることがうなづけられる。