「病気にならない生き方」/新谷弘実著によれば、
『「病気ではないけれど、健康とは言えない人」のことを、「未病」と言うそうです。「病気予備軍」ということでしょうか。著者は、最近の日本人には未病の人が増えていると述べています。そして、その原因が食べ物にあることを、胃相・腸相という新しい医学的所見に基づいてわかりやすく説明してくれています。
自分や家族の健康について少しでも不安に感じることがある人はもちろん、健康には大いに自信があるという方も、まずはこの新谷医師の説明に目を通してみて下さい。
これまで信じていた栄養学がいかに間違ったものであるかがわかります。特に、肉や牛乳が健康によくない食べ物である理由は大変説得力があります。』とある。
キーワードは触媒の働きをするエンザイム(酵素)です。
関心ある方は「
病気にならない生き方」をクリックしてみて下さい。
下記のような『流行の健康法にはウソがいっぱい』というのです。
「・腸のために毎日ヨーグルトを食べるようにしている。
・カルシウム不足にならないよう、毎日牛乳を飲んでいる。
・果物は太りやすいので控え、ビタミンはサプリメントでとるようにしている。
・太りすぎないよう、ご飯やパン等炭水化物はなるべく控えるようにしている。
・高タンパク低カロリーの食事を心がけている。
・水分はカテキンの豊富な日本茶でとるようにしている。
・水道水は残留農薬を抜くために、必ず一度沸騰させてから飲んでいる。
これらはすべて胃相・腸相を悪くする「間違った健康法」なのです。」
「事実、毎日ヨーグルトを食べているという人で、よい腸相の持ち主に会ったことがありません。アメリカ人の大半は毎日たくさんの牛乳を飲みますが、非常に多くの人が骨粗鬆症に悩まされています。お茶の先生など、仕事で大量のお茶を飲んでいる人には、胃ガンの前駆症状ともいえる萎縮性胃炎を起こしている人が少なくありません。
胃相・腸相の悪い人に健康な人はいません。」というのです。
いろいろと各方面に影響がでそうな情報が含まれています。すなわち、現在の栄養学を根本的に否定するような内容も含まれており、賛否両論の意見があると思います。
真実は何か?今後できる限りフォローアップしていきたいものです。
「牛乳の殺菌方法は大きく分けて次の4つがある。
・低温保持殺菌法:62~65℃で30分間加熱し殺菌
・高温保持殺菌法:75℃以上で15分間以上加熱し殺菌
・高温短時間法:72℃以上で15秒加熱し殺菌。世界的には最も一般的に用いられる殺菌法」
・超高温短時間殺菌法:120~130℃で2秒間(又は150℃以上で1秒間)加熱し殺菌
世界の主流は高温短時間法ですが、日本の主流は超高温短時間殺菌法です。
エンザイムは熱に弱く、48℃以上から破壊を起こし、115℃で完全に壊れてしまう。」
この本によれば、牛乳は相当の悪者になっているが、小生は朝起きがけに牛乳をカップ一杯飲む習慣にしている。牛乳によるコーティングで、胃の中の強酸から(活動を開始したばかりの)胃を保護して貰っていると認識しているからだ。
(社)全国農協乳業協会のHPではあるが、「
もっともっと牛乳を知ろう!!」に牛乳の栄養と健康に関するQ&Aが載っている。
◇「牛乳はソフトカードになっている?」(この考え方が間違っていると「病気にならない生き方」では述べている。)
牛乳が胃の中にはいるとペプシン及び塩酸の作用をうけて、カゼインの凝固(カード)を形成します。このカードの硬いものをハードカード、柔らかいものをソフトカードと呼んでいます。
牛乳のカゼインは、胃の中で大きな硬いカードを造り消化が悪くなる傾向にありますが、
現在市販されている大部分の牛乳は、胃の中でソフトカード化され消化吸収がよいとされています。その理由は、高温短時間殺菌法により、蛋白質が消化されやすい型になることや、製造工程中に均質機をかける事により乳脂肪球を破壊し粒子を細くする、いわいる均質化(ホモゲナイズ)により、カゼインがソフトカードになると言われています。
◇「牛乳のアレルギー症状とは?」
アレルギーとは、生体内に侵入したアレルギー原因物質(アレルゲン)に対して、生体が過剰なあるいは異常な免疫応答を起こすために生じる生体障害反応とされています。
食品摂取によるアレルギーは、食餌型アレルギー(一般に即発型アレルギーが多い)と呼ばれ牛乳もその中に含まれます。生体反応は、皮膚、呼吸器、循環器などにあらわれ、症状として湿疹、じん麻疹、喘息、反復性下痢が代表的な症状です。
牛乳アレルギーは、牛乳中に含まれる蛋白質の一部が原因物質になりますが、人乳に含まれない異種性をもつため、人間にとって腸管を蛋白質が分解されないままに透過して血液中に入りアレルギー症状に至るものです。
特に乳児が牛乳を拒み嫌いになることもありますが、これは一種のアレルギー体質と関連があるものと思われます。最近アレルギー乳幼児用調整粉乳も市販されています。
◇「牛乳のコレステロールとは?」
牛乳のコレステロールを大変心配する人がいますが、牛乳中に含まれる量は、乳脂肪の中に0.25〜0.40 %程度で、卵の235 ㎎(約50g)に比較すると約10分の1の23㎎(200ml)です。したがって健康に害する量とはいえません。
コレステロールを取過と動脈硬化や心筋硬塞になるといわれていますが、反面人体にとって重要な働きである細胞膜、女性ホルモン、カルシュウムを助けるビタミンDの材料にもなる重要な役割をもっています。そして食べ物より取入れるより多くのコレステロールをつくっています。従って質のよい食品からコレステロールを適量にとることが健康を維持するのに必要です。
牛乳のコレステロールは血中のコレステロールは増やさず、短期間では善玉(HDL)コレステロールを増やす働きがあることもわかっています。牛乳はむしろ正常なコレステロール値を保つために積極的に飲みたいものです。
◇「牛乳と骨粗鬆症とは?」(この考え方が間違っていると「病気にならない生き方」では述べている。)
骨祖鬆症とは、粗は文字通り「あらい」という意味で「しょう」は「鬆」と書いて「スが入る」状態をさしています。つまり身体を支える骨の量が減ってスカスカになりもろく折れ易い症状になることをいいます。
高齢化社会を迎える当たり、老後を健康で快適に過ごす事が重要なテーマーになっていますが、これから注意するべき病気の一つです。
自覚症状として1.背が低くなる 2.腰が曲がる 3.腰痛・背中痛 4.骨折しやすくなる事から始まります。これらは老化現象の症状でもあります。
骨は常に少しづつ、新しく生れ変わっています。そこで骨を丈夫に保つたけではなく、新しい骨を作りだすための材料としてカルシウムが必要です。骨がカルシウムを吸着するとき、小腸からの吸収を助ける活性型ビタミンDが不可欠になります。カルシウムのほとんどが骨の中(98%)にあり、あと少しは血液(2%)にあります。
従ってカルシュウムが不足する食生活をすると、骨を溶かし血液中のカルシュウム不足を補うわけです。血液中に余ったカルシウムは骨に蓄えることができますから、若いうちからカルシウムの貯蓄量をふやす工夫が必要になります。
カルシウムは、普通の人で一600 ㎎、成長期、妊娠中、授乳期などは、900〜1100㎎必要とします。
牛乳に含まれる乳糖や蛋白質が小腸でのカルシウムの吸収を高めていますし、カルシウムとリンの比率が1対1のバランスになっているいるところから、牛乳の吸収率(55%)を高いものにしています。
牛乳のカルシウムは100ml中100 ㎎ありますから、成人の必要量600㎎に牛乳で達成するには、約3本飲んでいれば効果を上げることができます。
「
酵素(エンザイム)とは」より
人間の体内では、生命を維持していくために様々な化学反応が行われています。他の動物や植物も同様で、その際に触媒として働くのが酵素(エンザイム)です。あらゆる生命活動の主役であり、食物を栄養として吸収して、古くなった細胞や血球を修復したり、筋肉を動かしたり、呼吸をしたり、考えたりするのも、すべて酵素が関係しています。このように、人間の体内では、消化酵素によって消化吸収された栄養素が、代謝酵素によって全身の機能を作り出すという生命の維持作業が延々と繰り返されています。
2000年以前の栄養学では、酵素は体内で無限に合成されるため不足することがないと考えられてきました。そのため、補酵素として働くビタミンやミネラル、CoQ10などに注目が集まっており、タンパク質や糖質、脂質、カロリー計算などを問題にしてきましたが、実はこれが大きな誤りだったのです。
近年になり、遺伝子研究が進み、一生のうちに人間の体内でつくられる(分泌される)酵素の量に限りがあることが明らかになりました。個々の人間が一生のうちにつくることができる一定量の酵素のことを潜在酵素といいます。
ほとんどの消化酵素と代謝酵素が膵臓でつくられているため、食事のたびに消化酵素をどんどん分泌させると、その分、代謝酵素の生産がおろそかになり、更には消化酵素さえも減ってしまいます。
一般的に、体内酵素の量は、0〜10才がピークで、その後は加齢とともに減っていき、
40代くらいから急激に減り始め、90才ではピーク時の10%以下まで減ってしまいます。体内酵素の減少に伴い老化が進むともいわれており、体内酵素が枯渇して全身の機能を正常に保てなくなったときに寿命が尽きるともいわれています。
酵素の少ない食事は、体内の消化酵素をたくさん消費します。体内酵素の量によって、消化吸収能力や新陳代謝能力、免疫力などに大きな差が出てしまいます。
一生のうちにつくられる酵素の量には限りがある以上、潜在酵素の目減りや体内酵素不足を防ぐためにも、食品から酵素を補うことが重要になります。食品から充分に酵素を補給していれば、激しい運動をしても、沢山食べても、酵素が不足することはありません。また、
腸内の有用微生物からも酵素が分泌されるため、腸内環境も重要です。
野菜や果物、肉や魚など自然の食材には食物酵素が含まれていますが、酵素は熱に弱く48度以上で壊れてしまいます。調理や製造過程で加熱した食品には酵素が全く含まれません。こうなると、
酵素を補給できる食品は限られてしまいます。例えば、生野菜や果物、生の魚や肉、キムチや納豆などの醗酵食品です。しかし、これらの食品だけを食べ続けることは不可能です。他の加熱した酵素を含まない食品が圧倒的に多いため、酵素不足の解消は難しくなります。
最近では、酵素を含まないペットフードで育てられた犬や猫が、人間と同じような病気(癌、アレルギー、糖尿病など)になる例が多く報告されています。
<酵素の雑学>
・食事や飲酒、疲労、ストレス、睡眠不足で体内酵素が激減する
・質の良い酵素サプリメントで体内酵素の目減りを防ぐことができる
<酵素不足が招くもの>
・消化不良、胃の不快感、胸焼け、便秘、下痢
・食物アレルギー、アトピー、肌荒れ、生理不順、生殖機能低下
・自律神経の乱れ、慢性疲労、不眠、頭痛
・癌や痔、アルツハイマー、ヘルニアなどの病気
・免疫システムの機能低下・神経疾患
(他にもさまざまな症状が報告されています)