(おだやかニュース2006年5月号/
西山内科クリニック)より
<腰部脊柱管狭窄>
○馬尾に障害があるー神経の束なのでいろいろな症状が出ます。足腰のしびれ、痛みは両側におこり、膀胱や直腸のコントロールもしているので、異常が排尿、排便にあらわれもします。
○一本の神経根だけが障害されている場合、足や腰がしびれたり痛みます。この場合、足のしびれでは片方だけに症状が出ることが多いです。
<腰部脊椎症>
加齢により腰椎や椎間板やその周辺に変化が生じます。特に椎間板は組織が軟らかく年月を経て変形しやすいのです。
<すべり症>
脊椎が長い間に少しずつ横へずれていく病気です。
当院では、毎年のお誕生健診の際に骨粗鬆症の検査をおすすめしていますが、腰が痛いなどの症状がある場合は整形外科を受診して画像診断を受けられるようおすすめします。まれに背骨にがんが転移し痛みがでていることもあります。
[腰椎をいためずに病気を防ぐ]
・骨粗鬆症を防ぐべく食生活を見直す
・体重による足腰への負担をやわらげる
・姿勢を正しくすごす
・両手に同じくらいの重さになるよう荷物を分けて運ぶ
・日光にあたる
・正しい深呼吸からゆっくり始める毎日の運動は骨の回りの筋肉をつくります。
年を重ねるごとに徐々に出てくる変化に逆らうことはできませんが、なるべく良い状態を保とうとする努力は毎日続けたいものですね。