健康に留意というトピックスに興味を感じられる皆さま、
私の帯状疱疹でのひどい頭痛・入院ということも含め、ここのところ私以外にも、頭痛に悩まされたという事例が散見されましたので、慢性的な頭痛対策クリニック、緊張型頭痛クリニックを整理しておきました。皆さまのご参考になれば幸甚に存じます。
インターネットから頭痛対策に効果のありそうな記事2件をご紹介します。ご自分で確認してみて下さい。
頭痛には一過性のものと一過性頭痛以外のものに分類されるようで、さらにその後者のものは、慢性頭痛と病気からくる頭痛に分類されるということです(添付1)。
私は、心臓病で薬を飲み始める前は、月に2~3回頭痛に悩まされていましたが、血流を良くするための小児用バッファリン(その後にワーファリンに変更されて今日まで)を飲み始めて以降ピタッと頭痛がなくなり、気持ちのよい生活が送れています。
このことは、慢性頭痛の原因が、「偏頭痛:血管の炎症による頭痛です」と解説されていた(添付1)ことを考えますと、私の場合に循環器系統の改善向けの行為が頭痛を雲散霧消させたことにつながったと理解することができました。
私の場合は薬で循環器系統の改善を目指すことになっていますが、この効果は納豆、青汁でも得られると私の主治医の先生から教わりました。そこで私としては、期待もでき、間違いなく害もない納豆を食べる習慣をつけられたらとお勧めしたいと思います。
そういったこともあり、慢性的な頭痛には、心臓病系、循環器系の先生に相談されてみることもいいのではないかと、サジェスションさせていただきます。
もっと専門的、具体的に片頭痛回避術を説明してある記事にもなるほどと感ずるものがありましたので、ご紹介しておきます。
2009年11月18日(水)
MM
添付1
特集「頭痛」-原因と解消法
(http://www.itotec.com/zutuu/zutuu.html)
近年、頭痛に悩まされている人が増加しています。中には、明るい場所に出るだけで頭痛がひどくなってしまったり、仕事に集中できなかったり・・・。頭痛薬を常備していないと不安になってしまう人もいるそうです。頭痛薬が効いているうちはいいのですが、薬の大量摂取が原因となっている場合もあります。頭痛の原因がわかると、その解消法もきっと見つかります。長年、悩まされていた頭痛を解消しましょう!
◆一過性頭痛の原因◇
頭痛の1つに、誰にでも起こる一過性頭痛があります。
○二日酔いによる頭痛:アルコールが体内で分解されるときにできる物質による頭痛です。体質による頭痛といわれています。
○薬の副作用による頭痛:頭痛薬の飲みすぎによる頭痛です。月に 10 回以上、頭痛薬を服用する場合は注意!頭痛を感じやすくなっている上、痛みを緩和させる働きが鈍っています。つらいでしょうが、まずは頭痛薬を止め、本来の自分の頭痛がどのタイプなのかを知る必要があります。頭痛専門外来で受診することをおすすめします。
○目、鼻、あごの不調による頭痛:蓄膿症、緑内障、顎関節症などによっても、頭痛が生じます。
○風邪、気圧の変化:気圧が低くなると頭痛を感じる人が多いそうです。
これらに該当しない場合、慢性的な頭痛か、疾患によるものなのですぐに対処しましょう。
◇一過性頭痛以外◆
一過性以外の頭痛は、大きく 2つに分けられます。
慢性頭痛
○偏頭痛:血管の炎症による頭痛です。脈打つように痛みます。
○緊張型頭痛:筋肉のコリからくる頭痛です。肩や目などが疲れたときなどに起こります。
病気からくる頭痛
○くも膜下出血:バットで殴られたような激しい頭痛があります。
○脳腫瘍:脳に腫瘍ができることによる頭痛です。頭痛のほか、物が二重にみえる、手足に力が入らない、吐き気等を伴います。
○髄膜炎:髄膜にウィルスなどが入ることによる頭痛です。風邪や中耳炎の後に起こりやすいので注意しましょう。
○脳出血や脳梗塞:脳の血管が切れる、詰まることによる頭痛です。吐き気、手足のしびれ、麻痺、意識障害などを伴います。
◆慢性頭痛タイプ分け◇
半分以上当てはまったものが、あなたの慢性頭痛タイプです。複合型の人もいますので、全ての項目をチェックしてみてください。
偏頭痛
血管が炎症を起こすことによって、ズキズキと痛みます。寝ると治ることが多いのが特徴です。寝すぎや生理によるホルモンバランスの変化によっても起こります。
○頭の片側か、両側がズキズキする頭痛
○体を動かすと頭痛がひどくなる
○頭痛に加えて、吐き気がある場合もある
○光や音によって頭痛が増す
○生理前に頭痛が起こることが多い
○週に 3 ~ 4 回、頭痛が起こることもある
○頭痛が起こっているときに、おじぎができない
○私の頭痛は遺伝かも?
緊張性頭痛
頭が重かったり、しめつけられるような頭痛です。同じ姿勢を続けることによるコリや、ストレスが原因のこともあります。
○頭全体が締め付けられるように痛む
○首から後頭部にかけ、両側が傷む頭痛
○頭痛に加えて、めまい、肩こり、目の疲れもある
○長時間同じ姿勢を続けている
○頭痛が起こっているときに、おじぎできる
○入浴やマッサージで頭痛が楽になる
◇頭痛の対処法◆
偏頭痛
○血管の炎症を抑えるため、冷たいタオルなどで頭を冷やして安静します。冷却シートをおでこや首の後ろに貼るのも偏頭痛には効果的です。
○この頭痛は、寝ると治ることが多いのが特徴です。光が当たらない部屋で少し休むと頭痛が改善します。
○血管を収縮させるため、日ごろからマグネシウムやビタミンB2を取りましょう。海藻、豆類などに豊富です。
○コーヒー、緑茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させる作用があり、このタイプの頭痛には効果的です。(ただし、1日2杯まで!それ以上飲むと、偏頭痛が悪化します)
○こめかみを押したり、こめかみをタオルや手ぬぐいで縛っても頭痛がラクになります。
○偏頭痛の場合、マッサージなどに行くと悪化することがあります。
○「トリプタン」という偏頭痛の特効薬ができました。ひどい場合は、病院で処方してもらいましょう。
緊張型頭痛
○蒸しタオルなどで、肩から首筋を温め、筋肉のコリをほぐします。この頭痛には、入浴も効果的です。ぬるめのお湯にゆっくりつかる習慣をつけましょう。最近は、電子レンジで温めるホットパックも発売されています。一度温めれば、 15 分ほど温かさが持続するので試してみてください。
○首、肩をまわして血行を良くしましょう。筋肉の緊張をほぐして、血行を良くすることが1番の頭痛対策です。
○日ごろの姿勢や、枕の形状などを工夫しましょう。高すぎる枕は肩こりや頭痛の原因になります。
○適度な運動とストレス解消を心がけましょう。ストレスによって筋肉が凝り固まっていることもあるため、リラックスタイムを設け、ストレスをためないようにしましょう。
以上のように、一言に頭痛といっても、原因や痛み方は様々です。どのような病気でも共通していえることは、ストレスが病気の原因の1つになっているということ。ストレスを全くためないことは無理だと思いますが、自分で上手にストレスを発散する方法を探してみましょう。それが、健康に快適な生活を送るための特効薬です!
添付2
片頭痛回避術
( http://homepage2.nifty.com/uoh/hosp/01taisaku_mig.htm#回避術 )
●方針
片頭痛を誘因(表)を見つけ出し、可能であればそれを回避します。
生活リズムの急発進・急停車、急ハンドルは片頭痛の大敵です。
睡眠や食事を規則的にとるなど、規則正しい生活が望まれます。
緊張とリラックスとペース変更を滑らかにします。
仕事量を、毎週・毎日均等にならすことが望まれます。
●具体的なヒント
(1)食事の量
頭痛は空腹時に起こることが多いものです。血糖値が低下すると頭痛が起こります。
朝食を抜くと頭痛の原因となります。忙しい朝でもきちんと食事をとりましょう。
(2)食品内容
片頭痛の誘因となる食品(家政学部)は回避します。
(3)アルコール
血管拡張作用のあるアルコールは片頭痛を誘発します。その含有物も頭痛の原因となります。赤ワインがもっとも片頭痛を起こしやすく、蒸留酒は起こしにくいとされます。
自分に合ったお酒の付き合い方をしましょう。
(4)寝過ぎ、寝不足
寝不足も寝すぎも片頭痛の原因となります。朝、頭痛で眼が覚める場合は、前日のカフェインのとりすぎ、前夜の飲酒、空腹、寝過ぎなどの因子が考えられます。
(5)月経周期
月経前や月経中などに片頭痛発作が集中して起こる場合は、この期間にあわせて予防薬(市販の鎮痛薬でよい)を服用するとよいでしょう。
(6)薬剤
血管を拡張させるような薬剤は片頭痛を誘発します。経口避妊薬やホルモン療法で頭痛が悪化する人もいます。その場合は医師と相談してください。
(7)外出、ショッピング
外出は、空腹、騒音、換気の悪さ、香水の匂い、暑さ、乾燥、日光等の影響から片頭痛が誘発されます。対策は混雑を避けて買い物をする、食事はきちんととる、換気の悪いところは避ける、要領のよい買い物計画を立てる、などです。
(8)サングラス
日光は片頭痛の原因となります。その場合は赤系のサングラスをかけるとよいでしょう。青系はかえって片頭痛を誘発します。
(9)旅行
旅行は種々の誘発因子が重なって片頭痛を誘発します。例えば、寝不足、緊張と不安、食事が不規則となる、車酔いなどのためです。
体調を整えて出かけるように心がけましょう。場合によっては鎮痛薬をあらかじめ飲んでおきます。
(10)入浴
温まると血管が拡張して片頭痛がおこる場合はシャワーですませましょう。
●飲酒を避けるコツ
1.宴席での抑え方
自動車に乗って参加する。あるいは、乗ってきたという(嘘も方便)
診断書をもち歩く
相手につがない
非アルコール飲料で盛り上がる習慣を身に付ける
2.誘われない工夫と誘われたときの上手な断り方
「あいにく先約があって」という(嘘も方便)
残業をせずに終業後さっさと帰宅する
やはり診断書をみせる
「今日は体調が悪くて」という(嘘も方便)
別の趣味をもつ
社内にノンアルコールデーをつくるよう提案する
3.家庭での減らし方
冷たいビールが飲みたいとき、冷えた麦茶をぐっと飲む
お茶でのどの渇きを止める
アルコール飲料を買いおきしない
アルコール飲料の瓶や銚子、グラスのサイズを小さいものにする
ひとりで飲まない
食事で満腹するようにする
晩酌をしない曜日を決める
飲酒カレンダーをつける
出典:(上島・他:健康教育・学習ワークショップ,1991より)医学のあゆみ 1994;169(5):575
●睡眠習慣の改善
寝不足、眠りすぎともに片頭痛を誘発します。
睡眠習慣の改善は片頭痛改善につながります。
1.眠る時間と起きる時間を一定に
2.自分に合った睡眠時間を取る(ふつう成人で6~8時間)
3.週末に夜更かし、寝坊をしない。
4.よく寝られなかったとしても、翌朝寝坊したり、うたた寝をしない。
5.寝付きにくければカフェイン摂取量をチェックする。
6.アルコールの飲みすぎも睡眠を妨げます。
7.定期的な運動は安眠を誘います。ただし夜遅くしないこと。
●週末頭頭痛回避術
週末頭痛が起こる要因を挙げておきます。思い当たるものがあれば、それを避けてください。
休みの前の日は特に忙しい。そのための過度のプレッシャー。
遅い夕食
アルコールの飲みすぎ
カラオケなどで羽目をはずす、大声での談笑、人いきれ、タバコ
休みの日の寝坊。休みの日でも平日と同様に早く起きるよう心がける。
●月経時片頭痛回避術
ダイヤモンド頭痛クリニック(シカゴ)のダイヤモンド副院長のお話
片頭痛を訴える女性の10~15%は月経時にのみ片頭痛を併発している
この頭痛は正しい運動,睡眠および食事で予防できる
食事を抜く,十分な睡眠を取らないなどは片頭痛を悪化させるので避ける
月経周期前に、軽食を多く取って食事が不規則になる人がいる。これをさける。
定期的に運動している場合は運動をやめてしまう傾向にある。
重要なことは,いつもと同じようにして,活動的であること。家事を行うことも実に効果がある
以上の出典はMedical Tribune 1999年5月20日
あまり月経時片頭痛がひどい場合は鎮痛薬を予防的にのむ方法もあります。
トリプタンを処方してもらい服用するのもおすすめです。
生理片頭痛には、カマ(酸化マグネシウム)400mg を一日2回、生理前後の数日間服用するとよいそうです。(NEWSLETTER OF ACHE 12(4):1, 2001)。病医院で処方してもらえます。